自宅でも出来る陥没乳頭ケア

陥没乳頭は先天的な変化も少なくない上、診療のためとはいえ乳房を他人にさらすことに抵抗感がある方も少なくはないでしょう。そうして乳腺外来などの専門科の受診について二の足を踏んでしまう方に、自宅で出来る陥没乳頭ケアの方法を紹介します。このケアによって症状が改善しない重症な場合には手術などの高度な治療が必要ですが、非常に軽症な仮性の陥没乳頭であれば通院をせずとも陥没状態からの回帰が出来るのです。

そもそも陥没乳頭には2種類あって、簡単な刺激をすれば乳輪に埋まっているような乳頭が顔を出すかどうか、という重症度分類を行い、もし出てくるようであれば手術を選択せずとも簡単なケアのみで十分、というケースもあります。

購入が難しい、あるいは高価な器具などはそれほど必要とせず、ただケアのやり方を知って定期的に行うという根気強さが肝要ではありますが、ひとりで施術を完遂することも難しくはないのです。

クリームをつけたマッサージで仮性の陥没乳頭を改善

まず、陥没した乳頭を引き出す必要があります。爪などで強引に引き出すと傷つけてしまう可能性があるため、専用の器具を使いましょう。吸引ポンプのような装置が販売されているので、陰圧にした力で隠れている乳頭をまず外に出しましょう。その後のケアはその乳頭露出を維持する施術です。

陥没乳頭の自宅で出来る改善法は独特のマッサージです。乳頭の付け根部分に当たる箇所を親指、人差し指、中指の3本で引っ張るようにマッサージします。あくまでマッサージですので、力加減については強すぎない程度が理想です。デリケートな部分であるため、強引にマッサージを行うと痛くなったり表面の傷が出来てしまうことがあるためです。この動きを5回ワンセットとして、お風呂上りなどの乳頭が柔らかくなったタイミングで行うのがコツです。

この際に専用のケア用クリームを使用することで優しくマッサージ出来ます。陥没している以上、そこに意図せず汚れがたまってしまうことも珍しくは無く、その汚れが原因で感染や炎症を起こしてしまうことがあります。ですが、クリームを付けることで感染症のケアと表面の保護を行うことが出来るのです。

まとめ

陥没乳頭の自宅ケアはそれほど難しいものではありません。とにかく優しく行うこと、必ず続けることが肝要ですが、それさえ守れば別段副作用などなく症状を改善することが出来ます。
陥没乳頭に悩んでいる方はまず、自宅で安価に、簡単にできるこれらのケア方法から試してみるのはいかがでしょうか。クリームや吸引ポンプなどの機器はインターネット通販でも購入可能なため、人に知られることなく治療を開始できることも始めやすいところではないでしょうか。