陥没乳頭は、乳頭の部分がへこんだり、平らになったりしていて表に出ていないという症状のことを言います。授乳ができなかったり、不衛生になって乳腺炎になったりするリスクがあるため早めに治療をしておいたほうが良い症状です。

陥没乳頭を治療する場合の手術は、乳頭の根元などを小さく切開して乳首を引っ張り出す施術で、短時間で終わり、機能も見た目も改善することができます。乳頭がへこんでいることによるコンプレックスや機能、衛生状態などを改善し、リスクを減らすことができるため治療の流れなどを知り、手術を検討してみてはいかがでしょうか。

乳首がへこんでいる陥没乳頭とは

陥没乳頭は、乳首がへこんでしまって表に出ていない状態のことです。完全に埋没してしまっておりくぼみができている、表面が平坦になっている、一部が陥没しているなど個人差はありますが、一般的な姿とは異なり乳首が埋もれているなら陥没乳頭の症状になります。
陥没乳頭には、指で刺激を与えたり、引っ張ったりすると表側に出てくる仮性と刺激を与えたり、指でつまんで出そうとしても表に出てこない真性の2種類があります。

真性の場合には、乳首が出てこないので出産をしても授乳をすることができません。真性でも仮性でも乳首が内側に入り込んでいるために、汚れがたまりやすく不衛生な状態になることがあり、乳腺が炎症を起こしてしまう乳腺炎にかかるリスクがあります。

乳腺炎になると、痛みが強くてうつぶせになると激痛が走る、歩いたり走ったりして乳房が揺れると痛い、寒気や発熱があるなど日常生活に支障が出てしまうことがあるだけでなく、進行すると膿がたまり、切開をして膿を出す治療を受けることが必要です。

陥没乳頭の場合には、授乳や乳腺炎、見た目などを改善するために、医師の診察を受けて手術が必要な場合には早めに治療をしておくことをおすすめします。

陥没乳頭の手術は短時間で終わる

陥没乳頭の治療で手術を行う場合に、手術時間や傷跡などが気になると思いますが、麻酔から始まって手術が終わるまでの時間は、陥没の程度などの症状によって個人差はありますが約30分程度で終わります。
乳管を切断しない手術方法なら、術後に出産をして授乳をしても支障が出ることは無いので安心です。乳首の根元などを切開するため、傷跡は残りますが、乳首や乳輪と同化するので目立ちにくく、時間が経過するとほとんど分からないほど目立たなくなります。

陥没乳頭の手術の前に、医師が診察を行い、乳首の状態や症状、希望などに基づいて医師が手術方法を提案します。分からないことを質問したりすることができ、治療法や手術方法、アフターケアなどについて詳しく説明をしてもらい、納得してから手術をするかどうかを決めることが可能です。手術は、局所麻酔で行われ、手術時間は約30分程度です。

術後は30分程度、リカバリーのために安静にしておく必要がありますが、入院をすることなくその日のうちに帰宅することが可能で、公共交通機関を利用することもできます。
術後は、傷口の状態や機能、見た目などを確認するために経過観察を行うので、数回通院することになります。

陥没乳頭の手術の痛みや費用について

陥没乳頭の手術をするときには、局所麻酔をかけるので手術中に痛みを感じることはありません。術後しばらくたつと局所麻酔の効果がなくなり痛みを感じることがありますが、痛みがある間は処方してもらった痛み止めを服用することができるので、術後の痛みもケアされます。陥没乳頭の手術での切開は、とても小さいため痛みは多少ありますが、比較的短期間で痛みがおさまりますが、痛みがある間は薬を飲んで和らげることができるので安心です。

陥没乳頭の手術では、保険が適用される場合があります。40歳未満で今後授乳の予定があり、陥没乳頭が原因で授乳をすることが困難になるという場合や授乳に障害があると思われる場合に、保険が適用されます。個人で適用するかどうかを判断することはできず、医師が診察をして判断します。

陥没乳頭は母乳を作る乳腺と、母乳を運ぶ乳管の発育がアンバランスなことが原因になっており、自然になおることは少ないので、早めに医師に相談をすることをおすすめします手術方法や費用についても、病院で説明してもらって具体的に知ってから、手術をするかどうかを決めることができるので、まずは陥没乳頭の診断を受けることから始めると良いでしょう。

まとめ

陥没乳頭は、見た目が不自然なだけでなく、授乳をすることができなったり、乳腺炎になるリスクがある症状です。手術をすることで見た目や機能を改善することができ、衛生を保ちやすくもなるメリットがあります。

手術時間は30分程度と短く、術後30分程度安静にしたあとには、その日のうちに自宅に帰ることが可能です。手術時間が短く、痛みも局所麻酔や痛み止めを使用することができます。40歳未満で授乳の可能性があり、医師が手術が必要と判断した場合には、保険が適用になる手術です。
診察を受けることで手術の流れや費用、メリットなどについて詳しく聞くことができるので、早めに医師に診察をしてもらうことをおすすめします。